400冊超の英語絵本の紹介。英語学習者、絵本好きの方におすすめです。

絵本作家

絵本作家 エリック・カール

コラージュが生み出す色のマジック。工夫をこらした仕掛けのおもしろさ。
世界中のこどもたちのハートをぎゅっととらえて離しません。

THE VERY HUNGRY CATERPILLAR

The Very Hungry Caterpillar

はらぺこあおむし エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社

主なキャラクター
アオムシ

もぐもぐ、むしゃむしゃ、まるまる、ヘーンシン!
生まれたばかりのアオムシくんはおなかがペッコペコ。その食欲の旺盛なこと。リンゴ、ナシ、プラム、イチゴ、オレンジを月曜日から金曜日まで日替りで。土曜日には10種類のお菓子やデザートを一気食い!
ずらりと並んだチョコレートケーキ、アイスクリーム、チェリーパイ、カップケーキ、チーズにペロペロキャンディー。うーん、あまい誘惑にクラクラしそう。
たっぷり栄養をたくわえたアオムシの華麗なる変身がお見事!

食べ物の絵に穴をあけ、アオムシが食べた跡を表現した仕掛けがユニークで楽しい。穴あけパンチで紙に穴をあけて遊んでいるときにアイデアの原形がひらめいたとか。
1969年に出版されて以来、47の言語に翻訳され発行部数2,900万部を超える世界的ベストセラー。2009年はアオムシくん誕生40周年、エリック・カール80才のダブルおめでたの年となりました。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
On Monday he ate through one apple. But he was still hungry.
シンプルな文の繰り返しで曜日、果物、数などが覚えられます。

From Head to Toe

From Head to Toe

できるかな?あたまからつまさきまで エリック・カール作 くどうなおこ訳 偕成社

主なキャラクター
ペンギン キリン、バッファロー、サル、アザラシ ゴリラ ネコ ワニ ラクダ ロバ ゾウ

アニマル体操、はじめ!
頭をクルッとペンギン。首をたおしてキリンさん。肩をいからせバッファローだい。両手を振っておサルさん。ぱちぱち拍手はアザラシくん。
こんな調子で総勢11種類の動物が登場、お得意の動作を披露します。親子や友だちでペアになって動物の真似をしながらポーズ&トーク。体も口もほぐれます。

動物といっしょに頭から足の指まで動かしていけば、楽しくそして自然に体の名称や動作、動物の名前などが覚えられます。動作を表す動詞は11種類。体の部分の名称はheadからtoeまで12.“Can you do it?”“I can do it!”のフレーズの繰り返しが効果的。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
“I am a penguin and I turn my head. Can you do it?”
“I can do it!”
ペンギンの動作を女の子が上手に真似をします。

The Grouchy Ladybug

The Grouchy Ladybug

ごきげんななめのてんとうむし エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社

主なキャラクター
テントウムシ

オレ様テントウムシの長~い1日
主人公のテントウムシときたら、仲間にあいさつはしないし食べ物は独り占めするしヤなヤツ。自分よりはるかに大きい生き物にケンカをふっかけて、相手が強そうなそぶりを見せるやスゴスゴ退散してしまう。

朝6時から夕方5時まで、テントウムシの相手は1時間ごとにどんどん大きくなって、絵も文字もぐんぐん迫力を増していきます。時間の経過とともにページの幅が階段状に伸びていく仕掛けがとても効果的。最後に登場するクジラのダイナミックで力強いこと!

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
“Oh, you’re not big enough for me to fight.”
スズメバチに始まり最後はクジラにまでこう言ってテントウムシはケンカを挑みます。

The Very Busy Spider

The Very Busy Spider

くもさん おへんじ どうしたの エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社

主なキャラクター
クモ 農場の動物たち

働き者のクモさんはモクモク巣作り。
エリック・カールの魔法にかかるとクモがこんなに愛らしい!
農場の柵に1匹のクモが巣を張り始める。すると動物たちが入れ代わり立ち代りやってきて「いっしょに遊ぼうよ」と誘います。でもクモは黙々と巣作りに励むだけ。登場する動物はウマ、ウシ、ヒツジなど身近な10種類。ブタは“Oink! Oink!”と鳴き、ウマは“Neigh! Neigh!”。鳴き声が言語によってこんなに違うのかとビックリ。

クモとクモの巣は盛り上がった特殊な印刷がほどこされ、触って楽しむ仕掛け。クモの巣が徐々に完成していく様子が見て触れて楽しめます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
“Baa! Baa!”bleated the sheep. “Want to run in the meadow?”
The spider didn’t answer. She was very busy spinning her web.
ヒツジが遊びに誘いますがクモさんはせっせとお仕事に励むだけ。

The Mixed-Up Chameleon

The Mixed-Up Chameleon

ごちゃまぜカメレオン エリック・カール作 やぎたよしこ訳 偕成社

主なキャラクター
カメレオン 動物園の動物たち

あこがれボディにヘンシーン!
願ったように体がどんどん変身していくカメレオンのお話です。
シロクマみたいに白く大きく、フラミンゴみたいに美しく、サカナみたいに泳げたら、シカみたいに走れたら。願い通りにカメレオンの体は変わっていきます。でも、いろんなパーツの寄せ集めじゃあ、えさのハエ1匹とれやしません。次第に奇妙奇天烈な姿になっていくカメレオンがおかしく哀しい。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
“I wish I could be big and white like a polar bear.”
「~だったらなあ」と願望を表す“I wish I could ~.”。仮定法をこんな楽しい文章で学べたらなあ、と学生時代の文法書を思い出しました。

Papa, please get the moon for me

Papa, Please Get the Moon for Me

パパ、お月さまとって! エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社

主なキャラクター
モニカ パパ 月

かわいい娘のためならばパパは夜空を高く高く。
表紙でほほ笑むまんまるお月さま。満月って手を伸ばせば届きそう。モニカは一緒に遊びたくて「お月さま、とって」とパパにお願いします。パパは長い長い梯子を、高い高い山のてっぺんに立てて、上へ上へのぼっていきます。
長い梯子は横に広がり、高い山は縦に広がる仕掛けでぐんぐん物語の世界に引き込まれます。

パパはついにお月さまとご対面。でっかい満月は迫力満点のクライマックスです。少しずつ姿を変えながら、月の物語はずっと続いていきます。
エリック・カールが愛娘のために描いた絵本は愛と夢がいっぱいです。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Papa got a very long ladder. He carried the very long ladder towards a very high mountain.
娘のためならエーンヤコーラ。パパの奮闘が始まります。

Draw Me a Star

Draw Me a Star (Paperstar Book)

おほしさま かいて!  エリック・カール作  佐野洋子訳 偕成社

主なキャラクター
画家

1つの星から美しい世界が始まってゆく。
「お星さまをかいて」の言葉を受けて画家が星を1つ描きます。美しい星が1つ生まれました。その星が「お日さまをかいて」と言うので今度はポカポカお日さまを描きました。お日さまは木を望み、木は1組の男女を願いました。こうして画家は次々に生きものや自然を生み出していきます。初めは少年だった画家は青年に、そして髪に白いものが混じる姿に変わっていきます。

最初の星は線を結んだだけのシンプルな星。そこから色とりどりの美しい世界が始まります。Draw me a star. And the artist drew a star.簡潔な文が心地良いリズムで物語に誘います。
祖母が詩を口ずさみながら描いてくれた星、夢で出会った流れ星、星と一緒に夜空を遊泳―子ども時代の思い出がこの作品のモチーフになっていると、最後に添えられた手書きの手紙の中でエリック・カールは明かしています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Down, over, left, and right, draw, a star, oh so, bright.
このフレーズを口ずさみながら描けばとんがり8つの星のできあがり。

Pancakes, Pancakes!

Pancakes, Pancakes!

ホットケーキできあがり! エリック・カール 作  アーサー・ビナード訳 偕成社

主なキャラクター
ジャック お母さん

おいしいパンケーキが食べたいなら働け働け。
「朝ご飯はパンケーキが食べたいなあ」とお母さんにリクエストしたジャック。それからがさあ大変。
麦畑で小麦を刈り取り粉屋で挽いてもらい、ニワトリ小屋で卵を1つ、乳しぼりして牛乳を用意して、バターも作らなきゃ。次に火をおこして、あっトッピングのジャムもいる。

やっとごちそうにありついたジャックの嬉しそうな顔といったら。
パンケーキ作りが一から十まで学べます。読んで作って食べちゃおう。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Ready!" shouted Jack.
"Flip," said his mother.
こんがり焼けたパンケーキをポンと裏返し。

Rooster's Off to See the World

Rooster's Off to See the World (Aladdin Picture Books)

主なキャラクター
オンドリ ネコ カエル カメ サカナ

オンドリくんの旅は道連れ。
オンドリは世の中を知ろうと旅に出ます。途中でネコ2匹とカエル3匹とカメ4匹、そしてサカナ5匹が加わり総勢15の一行に。ところが夜になると、ご飯やら眠る場所やら寒いやらあれこれ問題が発生。家が恋しくなった仲間は次々に帰ってしまいます。結局オンドリは一人とり残されてしまいます。

カラフルに描かれたオンドリが美しい。昼間はお日さまが、夜はお月さまが一人ぼっちのオンドリをやさしく見守ります。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Hey," said the rooster,"how would you like to see the world?"
"It might be fun," snapped one of the turtles and they joined the others.
3番目に出会ったカメを仲間に誘います。

Eric Carle's DRAGONS DRAGONS

Eric Carle's Dragons, Dragons

エリック・カール絵 ローラ・ウィプル編

色彩マジックで伝説のいきものを美しく力強く。
神話や伝説の世界で脈々と息づいてきた異形のいきものたちがエリック・カールの色彩で鮮やかに力強く蘇りました。ユニコーン、フェニックス、ペガサス、マンティコア、バシリスク、ガネーシャなどその数30が勢ぞろい。ドラゴンは3種が登場。翼竜と三頭の竜、そして中国の龍は観音開きで倍サイズの威風堂々。各々のいきものを題材にした詩がそれぞれのいきものに捧げられています。

扉に記されたウィリアム・ブレイクの言葉O! how I dreamt of things impossible.を見て読んでたっぷり楽しめます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Saucer on his head, carapace on his back,
the "river urchin" pulls pranks,
tickling your tush in the slimy lake,
stealing your bellybuttom while you're snoozing.

But water is the source of his life.
when, out on land too long, his saucer
begins to dry, he dashes home
to keep his carapace cucumber-fresh.
おなじみのカッパも。Hiro Satoの詩が添えられています。

Eric Carle's ANIMALS ANIMALS

Eric Carle's Animals Animals

みんないきてるみんなでいきてる!  エリック・カール絵 くどうなおこ詩  偕成社

壮観!74種類のいきもの大集合。
表紙に躍るのは迫力いっぱいのOctopus。Eagleは太陽を両翼に抱え王者の風格です。大地に轟く地響きが聞こえてきそうなElephant。海の猛者Barracudaの鋭い歯に魚たちは逃げまどいます。

陸・海・空のいきもの74種類がエリック・カールのコラージュで勢ぞろい。どのページを開けてもどの絵を見てもいのちの躍動を感じます。『DRAGONS DRAGONS』と同様にそれぞれの絵に詩が添えられています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Butterfly
What is a butterfly? At best
He's but a caterpillar dressed.
詩はBenjamin Franklin。おなじみアオムシとチョウももちろん登場します。

A House for Hermit Crab

A House for Hermit Crab

やどかりのおひっこし エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社

主なキャラクター
ヤドカリ

ヤドカリの楽しい我が家。
成長したヤドカリは新しい家を見つけてお引っ越し。でも新居はどうも物足りません。行く先々で出会った海の生きものを誘って一緒に暮らすことにします。3月はイソギンチャク、4月はヒトデ、5月はサンゴ...同居の仲間は次第に増え、ヤドカリの家は美しくにぎやかになっていきます。でもその家も窮屈になってきました。

エリック・カールのコラージュがヤドカリと海の仲間を幻想的な色彩で描きます。成長とともに古い殻を脱ぎ捨て新しい殻に移るヤドカリの姿はヒトの人生にも重なります。
12カ月の名前、海の生きもの、Would one of you willing to ~?の誘い文句、How beautiful~!の感嘆文などの英語表現は楽しくて役に立ちそうです。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"I must move on. You are welcome to live here ― but you must promise to be good to my friends."
大切な住まいを譲る相手に「友だちをよろしく」と託すヤドカリ。

The Honeybee and the Robber

The Honeybee & the Robber

みつばちとどろぼう エリック・カール作 おだひでとも訳  偕成社

主なキャラクター
ミツバチ クマ

きれい、楽しいミツバチの仕掛け絵本。
ページごとに仕掛けがある楽しいミツバチの絵本です。矢印を引っ張るとミツバチの羽がパタパタ。花がパカッと開いてミツバチを迎えます。あっ、トリがくちばしを開けて狙ってる。水辺ではサカナにカエルが虎視眈々。チョウが登場する場面ではきっと歓声が上がりますよ。大切な蜂蜜を狙ってクマがやってきました。いち早く見つけたミツバチは大きなクマに立ち向かっていきます。すたこらすたこら逃げるクマ。仕掛けを動かしていつまでもスタコラさせたくなります。

カラフルな絵と動く仕掛けでミツバチの生活や蜂蜜についてわかりやすく紹介しています。楽しい工夫の数々でミツバチを身近に感じるようになりますよ。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Out flew the little honeybee and stung the big bear right on the nose.
"OUCH" yelled the bear...
鼻を一刺しされたクマの表情が見ものです。

The Very Lonely Firefly

The Very Lonely Firefly board book

さびしがりやのほたる エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社

主なキャラクター
ホタル

光を求めてホタルの一人旅。
ひとりぼっちのホタルが仲間を捜しています。闇のなかで光を見つけるとそっちの方へ飛んでいきます。でもそれは電球だったりロウソクだったり、はたまた懐中電灯だったり。光るものはそれだけではありません。犬や猫の目、夜空を明るく照らす花火。辺りが静寂に包まれるころ、ホタルはたくさんの光を見つけます。

濃紺の闇のなかを光を放ちながら仲間の光を求めて飛ぶ1匹のホタル。さまざまな光りものが夜を照らし、話し声や鳴き声が闇に響きます。最後のページでホタルならではのハッピーエンドの仕掛けがあります。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
They were fireworks
sparkling and glittering
and shimmering in the night.
夜空を彩る色とりどりの花火。しばし花火見物を楽しみましょう。

Today Is Monday

Today Is Monday

月ようびはなにたべる?―アメリカのわらべうた エリック・カール絵  もりひさし訳 偕成社

食べ物の童謡を動物と一緒に楽しもう。
食べ物をテーマにした童謡をエリック・カール流色彩マジックで楽しく味付け。
月曜から日曜まで日替わりで7種類の食べ物と動物が登場します。月曜日はサヤインゲン。ハリネズミの体にインゲンがつんつん刺さっています。火曜のスパゲティはにょろにょろヘビに巻き付いています。水曜はゾウが長い鼻でずずっと。
見開きに描かれた動物たちはカラフルな色彩と迫力で目を奪います。楽譜が付いているので歌いながら曜日や食べ物を楽しく覚えられます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
All you hungry children Come and eat it up!
最後は子どもたちがテーブルを囲んでご馳走をもりもり。

Have you seen my cat?

Have You Seen My Cat? (Aladdin Picture Books)

ぼくのねこ みなかった? エリック・カール作 大附瑞枝訳 偕成社

主なキャラクター
男の子

ネコを捜して世界旅。
男の子がネコを捜しています。世界中のいろんなところにいる、いろんな人に聞いて回ります。
Have you seen my cat?

登場するネコたちはライオン、パンサー、トラ、ピューマなどネコ科の動物たち。出会う人々はカウボーイ、ネイティブアメリカン、頭上に篭をのせたアフリカの女性、オアシスで休む砂漠の民、ターバンの男性と多彩な顔ぶれです。

あとがきでエリック・カールはこう記しています。
"There are all kinds of cats, but they all belong to the same family. And there are all kinds of people, but they are all part of one family."

ラストシーンが初めはピンときませんでした。あとがきを読んで「そういうことか!」と作者の意図に気づきました。しなやかなネコ族に託したメッセージをヒト科ヒト属もしっかり受け止めたいですね。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
This is my cat!
やっと見つかった!しかもサプライズが...。

Walter the Baker

Walter the Baker

Walter the Baker エリック・カール

主なキャラクター
ウォルター

パン屋のウォルターの人生を賭けた創作パン。
あるパンの誕生にまつわる伝説をエリック・カール流に描いた絵本です。
ウォルターは国で一番のパン職人として知られ、彼の焼くパンやタルト、パイは大人気です。領主も妃もウォルターのパンが大好物で、毎朝焼きたてを食べていました。ところがある日、飼い猫がミルク缶をひっくり返してしまい、仕方なく水でパンを焼きました。それを口にした領主は立腹し、ウォルターに国外追放を命じます。許しを請うウォルターに領主は1つの提案をします。ある条件を満たすパンを明日の朝までに焼き上げたら許そうと。パン屋のウォルターの奮闘が始まります。

一世一代のパンはめでたく完成します。名前の由来となったいきさつも興味深いです。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"You may stay if you can invent a roll through which the rising sun can shine three times." And to make it more difficult, he added,"It must be made from one piece of dough, and most of all, it must taste good.
領主がウォルターに突きつけた厳しい条件です。この条件を満たすパンといえば...。

Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?

Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?

くまさん くまさん なにみてるの? ビル・マーティンJr文 エリック・カール絵 偕成社

主なキャラクター
クマ トリ アヒル ウマ カエル ネコ イヌ ヒツジ キンギョ 

9匹の動物が次々に。
見開きの真ん中にクマのイラストがどーん。左ページには“Brown Bear, Brown Bear, What do you see?”の問いかけ、右側にその答え“I see a red bird looking at me.”を配したシンプルな構成です。ページをめくると今度はクマを見ていた赤いトリが中央に。こうして9種類の動物が次々に登場していきます。最後には先生と生徒も仲間入り。
短いフレーズを繰り返せば知らないうちに動物の名前や色を覚えてしまいます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Children, children, what do you see?
最後には子どもたちも登場します。

Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?

Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?

しろくまくん なにが きこえる? ビル・マーティンJr文 エリック・カール絵  大附瑞枝訳 偕成社

主なキャラクター
シロクマ ライオン カバ フラミンゴ シマウマ ボア ゾウ ヒョウ クジャク セイウチ 

聞こえてくる鳴き声は...。
『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』と同様の構成で動物が次々に登場します。今回、焦点が当てられているのは動物が発する鳴き声や音です。ライオンはroar、カバはsnort、シマウマはbray、ヒョウはsnarl、クジャクはyelpなどさまざまな動詞が使われています。色が中心の『Brown Bear, ~』に比べるとなじみの薄い動詞が並ぶ本作は少々難しい印象があります。
カバは略式のhippoでなくhippopotamusという長い単語で紹介されています。一体どうやって読むの?興味のある方はgoo辞書で発音チェックしてみてください(リンクページ参照)。
ラストシーンは子どもたちが登場してにぎやかに締めくくって楽しそう。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Boa Constrictor, Boa Constrictor, what do you hear?
I hear an elephant trumpeting in my ear.
長い体をくねらせた大蛇はかなりの迫力です。

リンク

  • 作者のビル・マーティンJrのサイト
    Michael Sampsonとの共同サイト。トップページにミシェル夫人が『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』を読み聞かせしている写真が掲載されています。


Eric Carle (エリック・カール) PROFILE
1929年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。35年に一家で西ドイツに移住。46年~50年、シュトゥットガルト造形美術大学に学ぶ。52年にアメリカへ戻り、ニューヨークタイムズでグラフィックデザイナーとして働く。67年にビル・マーチン作の絵本『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』にイラストを描きデビュー。68年『1,2,3to the Zoo』でボローニャ国際図書展グラフィック大賞受賞。69年『THE VERY HUNGRY CATERPILLAR』は世界的なベストセラーとなる。
2002年、マサチューセッツ州アマーストにエリック・カール絵本美術館オープン。親日家としても知られこれまで5回来日している。

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