390冊超の英語絵本の紹介。英語学習者、絵本好きの方におすすめです。

フランシス

動物が主人公   アナグマのフランシス

BEDTIME FOR FRANCES

Bedtime for Frances (Trophy Picture Books)

おやすみなさいフランシス  
ラッセル・ホーバン文  ガース・ウイリアムズ絵  まつおかきょうこ訳 福音館書店

主なキャラクター
フランシス とうさん かあさん

わたし、ねむれないの。だって...。
フランシスはアナグマの女の子。時計の針が7時を指したらおやすみの時間です。ミルクが飲みたいとか部屋までおんぶなんて甘えてぐずぐず。ベッドの中でもなかなか寝つけません。アルファベットの歌を口ずさめばトラが出てきちゃうし暗がりには大男がひそんでいる。カーテンの揺れ方だっておかしい。そのたびにフランシスはとうさんとかあさんの元へ。

夜、暗い部屋にひとりでいると見えないものの気配を感じ少しの物音にビクッ。そんな幼子の心細さや不安がほのぼのとしたタッチで描かれています。あれこれ訴えるフランシスをおおらかに受け止めるとうさんは背中もココロも悠々でっかい。
「寝ないとお尻をたたかれるの?」ととうさんに尋ねる場面があります。アメリカのアマゾンを見ていたらspanking(お尻をたたく)について言及するレビューが多く寄せられていて驚きました。本書が出版されたのは1960年。当時は子どものしつけとして珍しくなかったのでしょう。だからといってこの作品の魅力が損なわれるとは思いませんが。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Kiss me again," said Frances. Father kissed her again. Mother kissed her again.
They closed the door.
"May I have my door open?" said Frances. Father opened the door.
2度目のおやすみのキス。部屋のドアを開けてもらって眠ろうとするけれど...。

A BABY SISTER FOR FRANCES

A Baby Sister for Frances

フランシスのいえで  ラッセル・ホーバン文 リリアン・ホーバン絵 まつおかきょうこ訳 好学社

主なキャラクター
フランシス とうさん かあさん グロリア

おねえちゃんはツライよ。でも...。
とうさんは新聞を読んでいます。かあさんはグロリアにミルクを飲ませています。フランシスはといえば、台所のシンクの下にもぐりこんで歌を口ずさんでいます。せっかくの歌なのにとうさんもかあさんも何も言ってくれません。妹が生まれてから好きな服も食べ物も思い通りにならなくて、フランシスは家出することにしました。リュックに荷物を詰めて向かった先は...。

赤ちゃんが生まれて家族の生活は変わりました。フランシスの戸惑いや寂しさをやさしく包み込むとうさんとかあさんが最高です。本作の挿絵はラッセル・ホーバンの妻リリアンが担当しています。『おやすみなさいフランシス』の雰囲気を踏襲していますが、できれば続けてガース・ウイリアムズの絵で楽しみたかったと少々残念です。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Hello," said Mother. "This is us. How are you?"
"I am fine," said Frances. "This is a nice place, but you miss your family when you're away. How are you?"
"We are all well," said Father, "but we miss you too."
「電話」で親子がやりとりする場面。おねえちゃんの家出もそろそろ終わりみたい。

Bread and Jam for Frances

Bread and Jam for Frances (I Can Read Book 2)

ジャムつきパンとフランシス ラッセル・ホーバン文  リリアン・ホーバン絵  松岡享子訳 好学社

主なキャラクター
フランシス とうさん かあさん グロリア

偏食フランシスにかあさんの秘策。
朝ご飯の食卓で、とうさんもかあさんも赤ん坊のグロリアも半熟卵を食べています。フランシスは、といえば大好物のジャムつきパンです。夕ご飯はかあさんが腕によりをかけた子牛のカツレツ、インゲンとポテト添え。でもフランシスはジャムつきパンをぱくついています。お弁当のチキンサラダサンドは友だちのお弁当と交換。食べたのはやっぱりジャムつきパンです。

好物ばっかり食べている子どもに、どうやって野菜や肉を食べさせたらいいのか。フランシスのかあさんは優しく賢く、この難題に取り組みます。子どもの心理を上手にくみ取った偏食解消大作戦は実にお見事!。
学校のランチタイム。フランシスの机にはスープ、サンドイッチ、野菜に果物、デザートが並びます。しかも花瓶にさしたスミレまで。ジャムつきパンは卒業したようですね。

フランシスは折に触れて即興の歌を口ずさみます。
半熟卵を前にして
I do not like the way you slide,
I do not like your soft inside,

スクールバスを待つ間、なわとびしながら
Jam on biscuits, jam on toast,
Jam is the thing that I like most.

公園の遊び場で
Jam in the morning, jam at noon,
Bread and jam by the light of the moon.
Jam...is...very ...nice.

少しずつ変化する心境がさりげなく歌に表れています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"But sunny-side-up eggs lie on the plate and look up at you in a funny way. And sunny-side-down eggs just lie on their stomachs and wait."
フランシスが目玉焼き嫌いの理由がふるってます。「目玉」焼きですからね...。

A BIRTHDAY FOR FRANCES

A Birthday for Frances (I Can Read Book 2)

フランシスとたんじょうび ラッセル・ホーバン 文  リリアン・ホーバン 絵 
まつおかきょうこ訳 好学社

主なキャラクター
フランシス とうさん かあさん グロリア

妹のバースデーは、ユーウツデー。
明日は妹グロリアの誕生日。かあさんとグロリアはパーティーの準備をしています。フランシスはといえば...。あらあら、物置きで見えないおともだちアリスのために歌っています。かあさんに言われてネームカード作りを手伝うものの、妹と険悪なムードに。
プレゼントなんてあげない、とスネていたフランシスですが、自分だけプレゼントなしと知るや涙をポロポロ。結局2回分のこづかいをはたいてチョコヌガーバーとガムを贈ることにします。

妹の誕生日を素直にお祝いできないビミョーな心模様が、即興の歌やプレゼント選びに繊細に描かれます。「砂遊びの道具はなくしちゃうし、お人形さんのボタンの目はひっこぬくし、クレヨンは折っちゃうし。まったく妹ときたら」なんて嘆くフランシス。でも「Happy Birthday to You」の歌とプレゼントで、おねえちゃんらしく誕生日をお祝いしました。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Happy Chompo to me
Is how it ought to be
Happy Chompo to Frances,
Happy Chompo to me.
みんながグロリアのために「Happy Birthday to You」を歌っているのに、フランシスは小声でこんな替え歌を口ずさんでいます。Chompoはグロリアへのプレゼントのチョコヌガーバー。
甘い誘惑にフランシスは負けそうです。

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