390冊超の英語絵本の紹介。英語学習者、絵本好きの方におすすめです。

トリ

動物が主人公  トリ

OWL BABIES

Owl Babies

よるのおるすばん  マーティン・ワッデル文  パトリック・ベンソン絵  山口文生訳 評論社

主なキャラクター
サラ パーシー ビル

フクロウ3きょうだいのドキドキお留守番。
目が覚めたらママがいない!フクロウのきょうだいは夜の森でママの帰りを待ちます。しっかり者のサラ。元気なパーシー。小さなビルは甘えん坊。3羽3様の性格と表情が簡潔な文章と細やかなイラストで描かれています。
次第につのる不安や心細さ、体を寄せ合ってママを待つ幼いきょうだい。ようやくママが戻ってきます。悠然と羽を広げたその姿は頼もしい。3羽はパタパタ、ピョンピョンお出迎え。よかったね、サラ、パーシー、ビル!

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Where's Mummy?" asked Sarah.
"Oh my goodness!" said Percy.
"I want my mummy!" said Bill.
それぞれの第一声に性格が表れています。

OWL MOON

Owl Moon

月夜のみみずく ジェーン・ヨーレン文  ジョン・ショーエンヘール絵 工藤直子訳 偕成社

主なキャラクター
女の子 おとうさん

真夜中の森へ、フクロウに会いにゆく。
凍てつく冬の深夜、森へフクロウ探しに出かける父娘。月明かりに照らされた特別な夜を、少女の視点から詩情豊かに描いています。

It was late one winter night,
long past my bedtime,
when Pa and I went owling.
こんな書き出しでフクロウ探しの夜は始まります。森へ近づくにつれ、列車の気笛や犬の遠吠えは小さくなっていきます。一面の雪を踏みしめ、父と幼い娘は一歩ずつ森の中へ。ふたりが言葉を交わすことはありません。フクロウ探しにおしゃべりは禁物なのです。
If you go owling
you have to be quiet,
that's what Pa always says.

静寂に包まれた森に、お父さんの「whoo-whoo-who-who-who-whooooooo」という声色が響き渡ります。ふたりはさらに森の奥へ進んでいきます。

ずっと待ち望んていたフクロウ探し。「寒いけどがんばるもん」とばかりの少女の高揚感がほほえましく健気です。お父さんの呼びかけに応えフクロウが舞い降りてくるクライマックスは、思わず息をのむ迫力です。作者のジェイン・ヨーレンによると少女は娘ヘイディ、お父さんは夫デヴィッドがモデルだそうです。1988年にコルデコット賞を受賞した作品です。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
For one minute,
three minutes,
maybe even a hundred minutes,
we stared at each another.
フクロウの堂々たる風格。見入られたようにじっと見つめるだけです。

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PETUNIA

Petunia

がちょうのペチューニア ロジャー・デュボワザン作  まつおかきょうこ訳 冨山房

主なキャラクター
ペチューニア

おバカなガチョウを変えた本との出会い。
主人公はPetunia, the silly goose。おバカなガチョウのペチューニアが1冊の本を見つけ、おりこうさんになろうとする物語です。どこへ行くにも本を抱えて誇らしげなペチューニア。周りの見る目も違ってきます。動物たちはいろんな相談を持ちかけるようになりました。でもその答えときたらトンチンカンなものばかり。ついにはとんでもない騒動を引き起こしてしまいます。

痛い目にあって初めてペチューニアは大切なことに気づきます。
"Now I understand. It was not enough to carry wisdom under my wing. I must put it in my mind and in my heart. And to do that I must learn to read." と勉強を開始。
もうおバカさんは卒業です。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Petunia grew still prouder and her neck stretched out another notch.
本のおかげで賢くなった自分に鼻高々ならぬ首高々のペチューニアです。

The Mountain that loved a Bird

The Mountain That Loved A Bird (Aladdin Picture Books)

ことりをすきになった山 アリス・マクレーラン文 エリック・カール絵 ゆあさふみえ訳 偕成社

主なキャラクター
山 ジョイ

小鳥のジョイが運んだ喜びの種。
荒涼とした平原にポツンと岩山がありました。草も木も生えず動物や昆虫の気配もない岩だらけの山です。ある日、小鳥がやってきて羽を休めました。初めての訪問者に山は尋ねます。
"Who are you?" the mountain asked. "What is your name?"
"I am a bird," replied the other. "My name is Joy,~
小鳥のジョイは毎年春に岩山に会いに来ると約束をします。こうして始まった交流が100回目の春を迎えたときのことです。ジョイが飛び去った後、山の涙がとめどなく岩肌を流れました。涙の川を見たジョイは1粒の種をくわえて戻ってきます。

1粒の種は孤独に涙する山を少しずつ変えていきます。物語を締めくくる台詞には思わずジーンときました。ジョイ(喜び)という名に込められた作者の想いが熱く伝わってきます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
And since my life will not last forever, I will give to one of my daughters my own name, Joy, and tell her how to find you.
ジョイは娘に同じ名前を付け、その娘が自分の娘にもジョイと名付け。こうしてジョイの訪問は続いていきます。

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Feathers for Lunch

Feathers for Lunch

Feathers for Lunch ロイス・エイラト

主なキャラクター
12種類の鳥 ネコ

鈴付きネコくんが鳥を狙ってる。
飼い猫がよその家に忍びこみカゴの鳥を襲って食べちゃった、という話を知人から聞いたことがあります。ここに登場するネコくんも庭に集う鳥を虎視眈々と狙っています。でも首に付けた鈴がチリンチリン。

ネコがうろつく先々に登場するのが12種類の鳥です。スズメやハトからアオカケス、コマツグミ、キツツキなど北アメリカでは身近な鳥ばかり。大胆なアップで描いたコラージュのイラストが目を引きつけます。どの鳥からもハラリと落ちる1本の羽がアクセントに。忍び寄るネコをユーモラスに追いながら鳥を紹介する筋立てがスマートです。最後のオチもシャレています。
巻末には12種の鳥の大きさや餌、生息場所と地域を掲載して楽しい図鑑になっています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
He's looking for lunch, something new, a spicy treat for today's menu.
キャットフードにはもうあきあきかな。

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The Owl and the Pussycat

The Owl and the Pussycat (Paperstar)

The Owl and the Pussycat Edward Lear文  Jan Brett絵

ふくろうくんとこねこちゃん エドワード・リア文 おおぶちみきお絵  おおくぼきょうこ訳 青心社

主なキャラクター
フクロウ ネコ

美しい絵で楽しむ風変わりな恋物語。
フクロウとネコの風変りなラブストーリーです。緑色の船に乗って大海に漕ぎ出した出たふたりは、長い航海の末に島にたどり着きます。ブタが鼻先に付けていた指輪を譲ってもらい、めでたく結婚式を挙げます。月明りの下でダンスを踊るエンディングがロマンチックです。

作者のエドワード・リア(1812年~1888年)はナンセンスポエム(滑稽詩)で知られるイギリスの詩人で、画家としても活躍しました。彼の代表作である本作には多くのイラストレーターが挿絵を描き、さまざまな『The Owl and the Pussycat』が出版されています。
ジャン・ブレットの絵は細部まで描き込まれた繊細な描写と色彩が魅力です。ネコの毛並みやフクロウの羽のやわらかな質感、青と緑と白のグラデーションで微妙な流動を描いた海の美しさ。カップルを見守る海の生きものたちが物語にカラフルな花を添えています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"O lovely Pussy, O Pussy, my love,
What a beautiful Pussy you are,
You are,
You are!
What a beautiful Pussy you are!"
ギターをつま弾き、フクロウは愛の歌を歌います。

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Are You My Mother?

Are You My Mother? (Beginner Books(R))

あなたがぼくのおかあさん?   P.D. イーストマン文と絵 木原悦子訳 鈴木出版

主なキャラクター 
ヒナドリ

ヒナドリのおかあさん捜し。
かあさん鳥が巣から離れている間に卵がかえり、1羽のヒナが生まれました。周囲を見回してもおかあさんはどこにもいません。ヒナはおかあさんを捜しに行くことにします。とはいえ、一体どんな姿をしているの?ヒナは出会ったものに片っ端から質問します。「Are you my mother?」

子ネコに始まりニワトリ、イヌ、ウシに尋ねるけれどもちろん答えはNO。ヒナはあきらめません。水路を進む船に呼びかけます。「Are you my mother?」今度は空を飛ぶジェット機が目に入りました。「Are you my mother?」

子どもが一人で読めることをめざした「Beginner Books」です。ユーモラスなイラスト、シンプルでノリのいい文が楽しく物語に誘います。水玉模様のスカーフをかぶったかあさん鳥が(全然似合わない...)笑っちゃいます。最後はもちろん笑顔の親子ご対面で、めでたしめでたし。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"I did have a mother," said the baby bird. "I know I did. I have to find her. I will. I WILL!"
絶対におかあさんを見つけるぞ!と心に誓うヒナです。がんばれ!

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FARMER DUCK

Farmer Duck

はたらきもののあひるどん マーティン・ワッデル文 ヘレン・オクセンバリー絵 
せなあいこ訳  評論社

主なキャラクター
アヒル

ぐうたら農夫の横暴からアヒルを救え。
農場を舞台に、働きもののアヒルとなまけ者の農夫をそこはかとないユーモアとペーソスを交えて描いた作品です。
アヒルは朝から晩まで家事に家畜の世話にと働きづめです。片や農夫ときたら、日がな一日ベッドで食っちゃ寝のぐうたら生活。へとへとに疲れ切ったアヒルを見るに見かねたウシとヒツジとニワトリは一計を案じます。夜明け前にこっそり家に忍び込み、そおっとそおっと農夫のベッドへ。
"Moo!"(ウシ)"Baa!"(ヒツジ)"Cluck!"(ニワトリ)が炸裂し...。

繰り返し出てくるのが"How goes the work?"(農夫)と"Quack!"(アヒル)の応酬。文章では具体的な行動は書かれていませんが、ヘレン・オクセンバリーはアヒルの仕事ぶりを細やかな筆で描いていきます。鍬をふるって畑を耕し、食事の支度にアイロンがけ。のこぎりで木を切り果実を採集と、哀れなアヒルは休む暇もありません。

物語が始まる前の見開きページは、ダークな色調で葉を落とした裸木と土だけの畑が寒々と重苦しい印象を与えます。そして、アヒルと動物たちが楽しげに働くエンディング。さらにページをめくると、最初と同じ木々と畑の構図ですが光景は一変します。木々は緑の葉が繁り、畑を埋め尽くす黄金の実り。「They lived happily ever after.」を象徴するかのようです。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Quack?" asked the duck.
"Moo!" said the cow.
"Baa!" said the sheep.
"Cluck!" said the hens,
Which told the duck the whole story.
アヒルの問いかけにウシ、ヒツジ、ニワトリが事の顛末を答えます。「?」と「!」の会話がおもしろいですね。

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