400冊超の英語絵本の紹介。英語学習者、絵本好きの方におすすめです。

テディベア クマ

テディベア クマ

HOME before DARK

Home Before Dark (Hippo puzzles)

テディとあらしのかえりみち―テディのちいさなぼうけん 
イアン・ベック 絵と文 山本桂子訳 文溪堂

主なキャラクター
テディ リリー

雨にも風にも負けずテディはおウチをめざす。
お散歩の時間になりました。ベビーカーのリリーの腕に抱かれてテディも公園に出かけます。ブランコで遊んだりアヒルにえさをあげたり、楽しいひとときを過ごします。空模様があやしくなってきたので急いで家に帰ることに。ところが疲れて眠ってしまったリリーの腕からテディがポロリ。公園に取り残されてしまいます。なんとしてもリリーの元に帰らなくちゃ。テディは公園の鉄柵を抜け、家をめざします。

車の水しぶきを浴び、通りを歩く人の足で蹴られ小突かれ、おまけに雨が激しくなってきました。雨にも風にも負けず、テディは一路リリーの待つ家へ。

幸いおやすみの時間には間に合いました。小さなテディの大冒険をリリーは知る由もなく、いつものようにテディと一緒におやすみなさい。

トビラに記された「Teddy Bears have such a quiet life, don't they?」の一文が意味シンです。静かに座っているテディベアはもしかして人目の届かないところで冒険しているかも。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"I MUST get home before dark.That's when Lily needs me the most."
激しい雨と風にもめげず、テディは急こう配の丘を上っていきます。

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ALONE in the WOODS

Alone in the Woods

テディとないしょのピクニック―テディのちいさなぼうけん
イアン・ベック 文と絵 こはまはるか訳 文溪堂

主なキャラクター
テディ リリー

森の木陰でテディベアのピクニック。
テディはリリーとママと風の丘(Windy Hill)にピクニックにやってきました。ご飯を食べたあと、リリーとママは凧上げに。敷物の上でテディはひとりお留守番です。そこへ突風がピュー。リリーが残していった赤い凧が舞い上がり、その糸がテディの足にからまって、ずるずる、ふわり。テディは
ぐんぐん上へ、ぐんぐん空高く。空中散歩はなんて楽しいんだろう。
でも風が止んで、凧はひゅるる~っと森の中へ落っこちてしまいます。そこではなんとたくさんの
テディがピクニックの真っ最中。

仲間たちとピクニックを楽しんだけど、さてどうやってリリーの元に戻ったらいいんだろう。「まかせといて」って、みんなが力を合わせて、テディはふわり、ぷかり...。元の場所で何事もなかったかのようにリリーとママを迎えます。

リリーが知らないテディのシークレットライフ。おすまし顔のウチのテディベアも人知れず仲間と遊んでいるかも...なんて。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
They feasted on jelly and honey buns and lemonade, and then they all had a little sleep.
森の中のテディベアピクニック。ゼリーやハチミツパン、レモネードなどのごちそうがずらりと並んでいます。

Ragged Bear

Ragged Bear (North-South Paperback)

Ragged Bear Brigitte Weninger 文  Alan Marks 絵、

主なキャラクター
テディベア

世界一の幸せをつかんだテディ。
部屋の片隅に置かれた古ぼけたテディベア。はちみつ色の体はところどころ破れています。子どもたちはテディを投げて遊んだり枕にしたり手荒に扱います。ある日、他のおもちゃと一緒に公園へ。久々のお出かけを喜んだのもつかの間、突然の雨でテディひとりがベンチに置き去りにされてしまいます。びしょ濡れで涙にくれるテディはいつしか眠ってしまいます。

テディが目を覚ましたのは優しい子どもの腕の中。お風呂に入って、美しいはちみつ色を取り戻しました。ほつれもきれいに繕ってもらいました。ベッドでギュっと抱きしめられておやすみのキス。

テディの姿を追って物語は進行します。高々と宙に舞い、部屋の隅で逆さまにひっくり返り、雨のベンチにポツンとひとり。後半はタオルやベッドカバーの温かさにくるまれて。世界で一番幸せなテディベアになりました。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Later that night, as Teddy sat in the glow of the moonlight, he was the happiest teddy bear in the world.
月の光が世界一幸せなテディをやさしく照らします。

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HAPPY BIRTHDAY, MOON

Happy Birthday, Moon (Moonbear)

ぼく、お月さまとはなしたよ フランク・アッシュ絵と文  山口文生訳 評論社

主なキャラクター
ベア

お月さまに「HAPPY BIRTHDAY!」って伝えたい。
夜空には満月がぽっかり浮かんでいます。ベアはお月さまに誕生日プレゼントをあげようと思いたちます。「こんばんは」と声をかけますが返事は返ってきません。ベアは月のそばに行こうと川を渡り、森を抜け、山に登ります。山のてっぺんでお月さまは近くに見えます。「こんばんは」と呼びかけたら「こんばんは」と返事が返ってきました。やったー。誕生日を尋ねたら偶然にもベアと同じ「明日」。しかもプレゼントはベアと同じく「帽子」がいいんですって。ベアは帽子屋でお月さまのために素敵な帽子を選びました。

誕生日もプレゼントも同じだなんてベアとお月さまは似た者同士ですね(実はこれには秘密があるんです)。ベアの一途な気持ちから生まれたお月さまとの交流。最後に「HAPPY BIRTHDAY!」と声をかけ合います。本を閉じて裏表紙を見ると「あらっ」。ニッコリのおまけが付いてました。
ほのぼのと温かな物語は笑顔と幸せを運んでくれます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
That night he put the hat up in a tree where the moon could find it. Then he waited and watched while the moon slowly crept up through the branches and tried on the hat.
木の枝に帽子を置いてお月さまがかぶってくれるのをベアはじっと待ちます。お月さまの位置が少しずつ動いて...ピッタリ。

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Old Bear

Old Bear

おかえりなさいオールド・ベア  ジェイン・ヒッセイ 文と絵 千葉美香訳 偕成社

主なキャラクター 
オールドベア ブラムウェル・ブラウン ダック ラビット リトルベア

大切なともだちを屋根裏から救い出せ!
離ればなれになった仲間を連れ戻そうと奮闘するぬいぐるみたちの物語です。
屋根裏で忘れ去られてしまったオールドベア。ブラムウェル・ブラウンと仲間のぬいぐるみたちは彼を助け出そうと知恵を絞ります。積み木で高い塔を作ったら?でも最後の1つを乗せたらグラグラ、ガラガラッ。じゃあ、みんなで塔になろうよ。リトルベアがラビットの頭に乗り、ラビットはダックのくちばしの上に。やっぱりグラグラ、ドサッ。なんとか屋根裏まで行こうとやってみるけどうまくいきません。そんなとき、ダックの何気ない一言からブラムウェルにいいアイデアがひらめきます。

ほのぼのしたストーリーはもちろんのこと、この絵本の大きな魅力は繊細で絶妙なイラストでしょう。微に入り細に入りのタッチで描くぬいぐるみの素材感は実にリアル。リトルベアとラビットはふわふわ、もこもこボディ。ブラムウェルとダックの体はフリースやフェルトのような質感です。ブラムウェルの手の平と足裏には白い光をすっと差して見事に革の艶を表現しています。そしてオールドベア。長めの毛足はところどころ薄くなって、年長の存在感が漂います。顔や手足の微妙なアングルからぬいぐるみの気持ちがじんわり伝わってきます。

オールドベアは無事に仲間の元へ戻りました。
「WELCOME home, Old Bear」とブラムウェルが迎えます。
「It's nice to have you back」とダックとラビットとリトルベアも大喜び。
「It's nice to be back」とオールドベアが応えます。

夜はオールドベアを真ん中にみんなで体を寄せ合って。今夜はいい夢みてね。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"What I was thinking," said Duck, "was that it is a pity I can't fly very well, as I could have been quite a help."
"Ah ha!" said Bramwell. "That, my dear Duck, has given me a very good idea. I really think this one might work."
飛ぶのが得意なら助けられるのに...。ダックの言葉をきっかけに「ともだち救出大作戦」が始まります。準備したのは木製の飛行機と絵筆とハンカチ。さあ、どんなふうに使うのでしょう。

BEARS IN THE NIGHT

Bears in the Night (Bright & Early Books(R))

BEARS IN THE NIGHT  スタン・ベレンスティン&ジャン・ベレンスティン 文と絵

主なキャラクター
コグマたち

コグマたちの夜の冒険。
ベッドに入ってママに「おやすみなさい」をした7匹のコグマ。窓から聞こえた「WHOOOO」に誘われて1匹、また1匹とベッドを抜け出します。
そろりそろりと窓へ(To the window At the window)窓から抜け出し(Out the window)木を伝って(Down the tree)塀を乗り越えて(Over the wall) 橋の下をくぐり(Under the bridge)湖をぐるりとして(Around the lake)...。コグマたちは「WHOOOO」をめざして暗闇の中をずんずん進んでいきます。

さまざまな前置詞を含む3語のフレーズでテンポよくストーリーが展開します。やさしい言葉、興味を促す筋立て、ユーモラスなイラストが一体となって楽しい読書へ導きます。

Little Polar Bear

Little Polar Bear

リトル・ポーラ・ベア ラルス、どこへゆくの? ハンス・デ・ビア 文と絵  青木奈緒訳 
ノルドズッド・ジャパン

主なキャラクター
ラルス

ジャングルでシロクマ坊やのアドベンチャー。
シロクマのラルスはおとうさんと初めての狩りに出かけます。ところが眠っている間に周りの氷が割れて漂流し始めます。波間に浮かぶ樽にのって漂ううちに島を発見。上陸して最初に出会ったのがカバのヘンリーでした。おうちに帰りたいというラルスの願いをかなえるために、ふたりはワシのマーカスの元へ。川を渡り、ジャングルを抜け、山を登る冒険が始まりました。

白一色の北極に暮らすラルスにとって、島で目にするすべてが初めてづくし。木登りを楽しんだりカメレオンにびっくりしたり。陽気で優しいヘンリーはそばにいてラルスを元気づけてくれます。遠い島での体験や出会いはおとうさんへの素敵なみやげ話になりますね。

ラルスを主人公にした「Little Polar Bear」の物語はシリーズ化され、アニメも制作されています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Booo!" it said.
川の中から「ブー」って現れたのは大きなカバ。ヘンリーはお茶目ですね。

The Valentine Bears

くまふうふのバレンタイン イヴ・バンチング 文 ジャン・ブレット 絵
とくまるようこ訳 新世研

クマさんカップルのバレンタイン大作戦。
クマの夫婦がほろ穴の中で冬眠中です。目覚ましが鳴りました。クマのおくさんが目を覚まします。ふたりでバレンタインデーを祝いたいと、2月14日にセットしておいたのです。ぐっすり眠っているだんなさんのかたわらで、おくさんはバレンタインデーの準備にとりかかります。愛のメッセージを壁に貼り、テーブルには好物とハートに書いた詩が並びます。あとはだんなさんを起こすだけ。

ふたりで迎える初めてのバレンタインデー。そのときめきや思いやりがほのぼの描かれています。

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