400冊超の英語絵本の紹介。英語学習者、絵本好きの方におすすめです。

アーノルド・ローベル

絵本作家 アーノルド・ローベル

名コンビの友情にほのぼの満たされて。天然キャラの迷宮でウロウロして。
やさしい英語でこんなに素敵な物語が楽しめる!

Frog and Toad Are Friends

Frog and Toad Are Friends (I Can Read Book 2)

ふたりはともだち アーノルド・ローベル作  三木卓訳 文化出版局

主なキャラクター
フロッグ(カエル) トード(ガマ)

しっかりもののフロッグとおとぼけトード。ふたりは大の仲よし。
SPRING
春が来てフロッグは元気はつらつ。ところがトードときたら寝ぼけまなこで起きられません。フロッグは一計を案じます。
THE STORY
具合が悪いフロッグは「お話を聞かせて」とトードにお願い。一向に思い浮かばないトードは何とか話をひねり出そうと歩き回ったり逆立ちしたり、ついには頭を壁にゴンゴン!
A LOST BUTTON
散歩中にボタンをなくしてしまったトード。フロッグと一緒にあちこち捜し回ります。スズメやアライグマも協力してくれますが見つかりません。
A SWIM
川へ泳ぎにきた二人。トードは「ヘンな」水着姿を絶対に誰にも見られたくありません。それなのにカメやトカゲやヘビなど招かざるギャラリーが興味しんしん。
THE LETTER
一度も手紙をもらったことがないと悲しそうなトード。フロッグは手紙を書くことにします。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"I wrote ` Dear Toad, I am glad that you are my best friend. Your best friend, Frog.'"
「THE LETTER」の中でフロッグがトードにあてて書いた手紙です。

Frog and Toad Together

Frog and Toad Together (I Can Read Book 2)

ふたりはいっしょ アーノルド・ローベル作  三木卓訳 文化出版局

主なキャラクター
フロッグ(カエル) トード(ガマ)

きみがそばにいてくれるから勇気も元気もがわいてくる。
A LIST
「今日やるリスト」を作ったトード。「起きる」「朝ご飯を食べる」と終わった順に線で消していきます。「フロッグと散歩」の後、風がビュー。リストが飛ばされちゃった。
THE GARDEN
フロッグから花の種をもらったトードは庭にまきます。早く芽を出してほしいと、お話を聞かせたり歌を歌ったり音楽を奏でたり。
COOKIES
トードお手製のクッキーが美味しくて止められない止まらないふたり。食べ過ぎはマズイと、残ったクッキーを箱に入れ紐で縛り高い棚の上に。でもまだ心配...。
DRAGONS AND GIANTS
ドラゴンと巨人相手に勇敢に戦った人々の本を読み「ぼくたちって勇気ある?」と自問。ふたりは山に登り試すことに。ほろ穴から出てきたのは大蛇。「こわくない!」とトードは震えながら叫びます。
THE DREAM
夢の中でトードは舞台に立っていろんな芸を披露しています。客席にはフロッグが。でもその姿がどんどん小さくなっていきます。そしてついには...。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"We will run and catch it."
"No!" shouted Toead. "I cannot do that."
"Why not?" asked Frog.
"Because," wailed Toad,"running after my list is not one of the things that I wrote on my list of things to do!" <A LIST>
風に飛ばされたリストを追いかけない理由がいかにもトードらしい。

Frog and Toad All Year

Frog and Toad All Year (I Can Read Book 2)
Arnold Lobel
HarperCollins
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ふたりはいつも アーノルド・ローベル作  三木卓訳 文化出版局

主なキャラクター
フロッグ(カエル) トード(ガマ)

冬、春、夏、秋そしてクリスマス。いつもふたりはいっしょ!
DOWN THE HILL
ソリ遊びに出かけたフロッグとトード。二人乗りソリで雪の斜面をゴー!ところがコブに当たってフロッグがすってんころりん。そうと気づかずにトードは1人で楽しげに滑り続けます。
THE CORNER
フロッグが子ども時代の思い出話。「春はそこの曲がり角まで来てるよ」とお父さんから聞いて春を探しに行きます。あちらこちらの角を曲がりついに発見。話が終わって外に出ると...。
ICE CREAM
暑い夏はやっぱりアイスクリーム。大盛りを2人分手にしたトードはフロッグの元へ急ぎます。でもアイスクリームが溶けだして全身ベタベタドロドロ。得体のしれない怪物に。
THE SURPRISE
秋になって庭は落ち葉でいっぱいです。フロッグはこっそりトードの家へ行き落ち葉掃除。一方、トードも同じようにフロッグの家で落ち葉を掃除します。そこへ風がビュー!
CHRISTMAS EVE
クリスマスイブの夜、トードはごちそうを作ってフロッグを待っていますがなかなか姿を現しません。もしや穴に落っこちてしまったのか、トードの心配はつのる一方です。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Frog hid behind a rock. He saw the thing coming. It was big and brown. It was covered with sticks and leaves. It had two horns.<ICE CREAM>
でっかい茶色い怪物には角まで生えている!

Days With Frog and Toad

Days with Frog and Toad (I Can Read Book 2)

ふたりはきょうも アーノルド・ローベル作   三木卓訳 文化出版局

主なキャラクター
フロッグ(カエル) トード(ガマ)

いっしょだから楽しいね。ふたりはずっといっしょだね。
TOMORROW
トードは片付けが苦手。部屋の掃除も服の整理も皿洗いも、明日になったらと先延ばし。でも明日やらずにすむいい方法が見つかりました。
THE KITE
今日はふたりで凧あげ。高く上がった!と思ったら墜落。見物のコマドリたちに笑われてしまいます。しょげるトードをフロッグは「もう一度」と励まします。
SHIVERS
風がビュービュー吹く晩、フロッグが子どもの頃の怖い話を始めます。おなかをすかせた怪物に「食べちゃうぞ!」と追いかけられ逃げるフロッグ。ねえ、これって本当にあったの?
THE HAT
トードの誕生日プレゼントにあげた帽子は大きすぎ。目までかぶさって何も見えなくなってしまいます。そこでフロッグは一計を案じます。
ALONE
「ひとりになりたい」とフロッグは川の中洲でポツン。トードは友だちを元気づけようとお弁当を作って駆けつけます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Toad, here is what you must do. Tonight when you go to bed you must think some very big thoughts. Those big thoughts will make your head grow larger. In the morning your hat may fit." <THE HAT>
フロッグの名案で帽子は見事ぴったりサイズに。秘密は思いやりにあり。

OWL AT HOME

Owl at Home (An I Can Read Book 2)

ふくろうくん アーノルド・ローベル作  三木卓訳 文化出版局

主なキャラクター
アウル(フクロウ)

天然ふしぎキャラのおかしくって深~い世界。
THE GUEST
雪の晩、アウルは暖炉の前で夕ご飯を食べています。すると玄関で大きな物音が。予期せぬお客さんを迎え家の中は大騒動。
STRANGE BUMPS
眠ろうとしたアウルは掛け布団が2カ所ふくらんでいるのに気づきます。一体何だろう。中を覗いても何も見えません。もう気になって気になって。
TEAR-WATER TEA
今日は涙茶を作ろう。やかんを抱えてアウルは悲しいことをあれこれ考えます。ポタポタ、ポタポタ。次第に涙がたまっていきます。
UPSTAIRS AND DOWNSTAIRS
アウルの家は2階建て。1階にいると2階が気になり、2階にいると1階が気になる。同時に両方にいることはできないかなと、20段の階段を上ったり下りたり。
OWL AND THE MOON
海岸の大きな岩に腰かけるアウル。空にはポッカリ満月が。お月さまは家に帰るアウルをずっと追っかけてきます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
He put the kettle on the stove to boil for tea. Owl felt happy as he filled his cup.
"It tastes a little bit salty," he said, "but tear-water tea is always very good." 
<TEAR-WATER TEA>
涙のお茶はほんのりしょっぱい味がするようですね。

MOUSE TALES

Mouse Tales (I Can Read Book 2)

とうさん おはなしして アーノルド・ローベル作 三木卓訳 文化出版局

7つのベッドサイドストーリー。
ネズミのとうさんが7にんの子どもたちに語ったおやすみ前の7つの物語です。不思議でユーモラスなお話は安らかな眠りに誘ってくれるかな。
THE WISHING WELL
井戸にコインを投げて願い事をしたら「イタッ」の声が。2回目も3回目も「イタッ」が聞こえます。痛くないものでお願いしなきゃ。
CLOUDS
空を眺めていたら雲がお城になったりウサギになったり。でもぽっかり浮かんだ大きな雲は子ネズミをきゃっと驚かせます。
VERY TALL MOUSE AND VERY SMALL MOUSE
ノッポのネズミとチビのネズミは大のなかよし。でも一緒にいても目に入るのは違う風景です。そんなふたりが見た同じ光景とは。
THE MOUSE AND THE WINDS
航海に出たネズミは風に吹かれて船ごと屋根の上。今度は船と家ごと飛ばされ木のてっぺん。またビューッと飛ばされて山の上。
THE JOURNEY
おかあさんの家へ車で出かけたら車がバラバラに。代わりにローラースケートで走っていたら車輪がとれちゃった。代わりにブーツをはいてたら今度は...。
THE OLD MOUSE
子ども嫌いのじいさんネズミが子どもとなかよくなった爆笑赤面エピソード。
THE BATH
入浴中のネズミは洗っても洗ってもきれいにならなくてお湯をずっと出しっ放しに。お湯は床にあふれ窓から流れ出し...。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"Good night, my boys," said Papa, "And sleep well. I will see you all in the morning."
.とうさんのお話が終わった頃には子どもたちはグッスリ夢の中。

MOUSE SOUP

Mouse Soup (I Can Read Book 2)

おはなしばんざい アーノルド・ローベル作  三木卓訳  文化出版局

主なキャラクター
ネズミ イタチ

ネズミ考案お話入りスープ。
イタチにつかまってスープにされそうになったネズミ。お話を入れなきゃおいしくないよ、とイタチを言いくるめて話し始めます。
BEES AND THE MUD
森を歩いていたネズミの頭にハチの巣が落ちてきました。追い払ってもブンブンついてきます。帽子のように巣を乗せたネズミは沼地にズブズブ入って...。
TWO LARGE STONES
丘の斜面に鎮座する大きな2つの石。反対側の様子が気になって仕方ありません。小鳥に聞いた風景を羨んで百年たちました。ある日やってきたネズミに尋ねると意外な答えが。
THE CRICKETS
ネズミはコオロギの鳴き声で目が覚めました。鳴くのを止めてほしいのにコオロギはもっと聞きたいと勘違いしてどんどん数が増えていきます。
THE THORN BUSH
おばあさんの布張りイスからトゲトゲ植物が生えてきました。しおれてきて嘆いていたらおまわりさんがいい知恵を授けてくれました。

4つのお話をスープに入れる方法をネズミはイタチに教え、まんまと逃げます。こんなヘンテコリンで楽しい物語はローベルならではですね。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Mouse soup must be mixed with stories to make it taste really good.
おいしいネズミスープにはお話をいれなくちゃ、とイタチを説得するネズミ。

UNCLE ELEPHANT

Uncle Elephant

ぼくのおじさん  アーノルド・ローベル 文と絵  三木卓訳 文化出版局

主なキャラクター
ゾウおじさん ぼく

おじさんとぼくのハッピーデイズ。
航海に出た両親が嵐で行方不明に。ひとり残されたコゾウの元をゾウおじさんが訪ねてきます。
"Hello, I am your Uncle Elephant," said a voice.
コゾウはゾウおじさんの家で一緒に暮らすことになりました。

軽妙でユーモラスな他のローベル作品とは趣を異にする出だしに、ちょっとドキリ。9章からなる物語はゾウおじさんとコゾウの暮らしぶりを描いています。お話を聞かせてくれたり歌を作ってくれたり、ゾウおじさんはそっと、さり気なくコゾウを見守ります。
こども時代のおじさんと両親の絵を見てコゾウは泣き出してしまいます。楽しいことをしようと、おじさんがしたことは...。もちろんコゾウの涙は笑顔に変わりました。

「Uncle Elephant Opens the Door」で始まった物語は「Uncle Elephant Closes the Door」で幕を閉じます。
Uncle Elephant kissed me good night and closed the door.
ベッドの中のコゾウは安らかな眠りについたことでしょう。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Uncle Elephant raised his trunk.
"VOOMAROOOM!"
I raised my trunk.
"voomarooom!"
We are the king and the prince.
We were trumpeting the dawn.
朝日に向かってふたりで「パオ~ン」。

SMALL PIG

Small Pig (I Can Read Book 2)

どろんここぶた アーノルド・ローベル 文と絵 岸田衿子訳 文化出版局

主なキャラクター
コブタ 

どろんこ求めてコブタくんのトン走劇。
コブタは農家の豚舎でのんびり暮らしていました。やわやわのどろんこに体をひたしているときが何より幸せです。ある日、農夫の妻が大掃除を始めます。家はピカピカ、納屋も馬小屋もピカピカ、ついでに豚舎もコブタもピッカピカ。もちろんどろんこもきれいにお片付け。大好きな居場所を失くしたコブタは農家から逃げ出します。
やわやわどろんこを求めてたどり着いたのが大きな街です。そしてついに道路の片隅に見つけました。どろんこに体を沈めて、いい気分。でも、ちょっとおかしい。やわやわがコチコチになって、体が動かせない。そんなコブタの周りに人が集まってきました。見物人はどんどん増えていきます。

トンでもない騒動は「雨降って地固まる」ならぬ「雨降ってやわやわどろんこ一丁上がり」の大団円です。よかったね、コブタくん。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
But most of all
the small pig likes to sit down
and sink down
in a good, soft mud.
「ああ、いいどろんこだ」なんて、コブタの声が聞こえてきそう。


Arnold Lobel アーノルド・ローベル)PROFILE
1933年~1987年/アメリカ・カリフォルニア州 ロサンゼルス生まれ。小さい頃は病弱で絵を描いて過ごすことが多かった。高校卒業後にプラット・インスティテュートでイラストレーションを学ぶ。『Frog and Toad are friends』(ふたりはともだち)でコルデコット賞オナー賞と全米図書賞、『frog and Toad Together』(ふたりはいっしょ)でニューベリー賞、『FABLES』(どうぶつものがたり)でコルデコット賞を受賞。

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