390冊超の英語絵本の紹介。英語学習者、絵本好きの方におすすめです。

あらかると

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THE LITTLE ENGINE THAT COULD

The Little Engine That Could: Original Classic Edition

THE LITTLE ENGINE THAT COULD Watty Piper文  George & Doris Hauman絵

主なキャラクター
青い機関車 赤い列車

「I think I can」を唱えれば、きっとできる。
おもちゃと食べ物を満載して赤い列車はシュッシュポッポ。山の向こうの子どもたちに届けに行くところです。ところが突然ガクンとストップ、動くことができません。そこへピカピカの黄色い機関車が通りかかります。列車の人形やぬいぐるみたちが力を貸してほしいと懸命に頼みますが、居丈高にNO。別の2台にも断られみんな困りはてます。すると小さな青い機関車がやってきました。

小さいけれど、山を走ったことはないけれど、"I think I can. I think I can. I think I can."

みんなを乗せてシュッシュポッポ、青い機関車は山を登っていきます。そしてついに頂上へ。
"I thought I could. I thought I could. I thought I could."

「I think I can」はチカラを与えてくれるおまじないですね。

ピエロ、女の子の人形、テディベア、子ゾウ、ハンプティ・ダンプティとおもちゃが勢ぞろい。クラシックな趣のイラストが愛らしさいっぱいです。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
The toy clown jumped aboard and all the dolls and the toy animals began to smile and cheer.
みんなの夢と希望を乗せて、さあ山越えだ!

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We're Going on a Bear Hunt

We're Going on a Bear Hunt

きょうはみんなでクマがりだ マイケル・ローゼン文  ヘレン・オクセンバリー絵 
山口文生訳 大日本絵画

みんなでクマ狩り、エイエイオー!
お父さんと子どもたちでしょうか。おとな1人と4人の子ども、犬が1匹お供してクマ狩りに出かけます。天気はいいし、デカいやつを捕まえるぞとみんな意気揚々。草原を横切り、川を渡り、沼地を抜け、森を通り。吹きすさぶ吹雪にもめげず、ほろ穴の入口にたどり着きます。奥に進んでいくと、出たあ!でっかいクマだ!来た道を急いで逆戻り。急げ急げ、でっかいクマが追いかけてくる。早く早く、家の中へ。でっかいクマはすぐそこまで!

繰り返しのフレーズと場面ごとのさまざまな擬音や擬態語がリズミカルに物語に誘います。子どもの歌が元になっていて、作者のマイケル・ローゼンのサイトではご本人がメロディーにのせて楽しいパフォーマンスを披露しています。

READING rocketsのサイトに登場したイラストレーターのヘレン・オクセンバリーのインタビューによると、ローゼンのお話自体は人物像を特定しておらず、そこが気に入ったとか。絵本の登場人物は彼女のアイデアで、そもそもお兄ちゃんと弟・妹、赤ん坊、犬だったそうです。お父さんと思った人は実はお兄ちゃんだった!赤ちゃんがいるのになぜお母さんが加わっていないのか、疑問が解けました。きょうだいのクマ狩りだったんですね。でもweの関係を示唆する言葉はないので細かいことにこだわらず、おおらかにクマ狩りを楽しむこととしましょう。

クマとご対面したときの犬の表情が見ものです。ここから一気にテンポを上げて結末へ。犬の存在やモノクロとカラーページを交互にした構成にオクセンバリーの細やかな心配りが光ります。最後のクマの姿が余韻を残し、物語に奥行きを与えています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Splash splosh!
Splash splosh!
Splash splosh!
靴を手にぶら下げて、赤ちゃんは肩車して川を渡ります。

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On The Night You Were Born

On the Night You Were Born

あなたが生まれた夜に ナンシー・ティルマン 文・絵  内田恭子訳 朝日新聞出版

赤ちゃんの誕生を世界が祝福。
生まれたばかりの赤ちゃんにお月さまがやさしい微笑みを投げかけます。風や雨がささやく赤ちゃんの名前は海を渡り森を抜け、祝福の輪はさざ波のように世界中に広がっていきます。シロクマ、ガチョウ、テントウムシ、月、星、風...。大きないきものも小さないきものも、そして自然もひとつのいのちの誕生を讃えます。

「あなたはこの世でたったひとつのかけがえのない存在」。青を基調にした幻想的なイラストと美しい韻律の文章がシンプルなメッセージを伝えています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
When the polar bears heard, they danced until dawn.
表紙にもなっているシロクマが踊る場面。

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GALLOP!

Gallop! (Scanimation Books)

ギャロップ! ルーファス・バトラー・セダー文・絵  たにゆき訳 大日本絵画

馬がホントに走ってる!
表紙をめくるとイラストの馬が走り出した!初めて目の当たりにする動く絵本に「オーッ」と驚きの声をあげました。スキャニメーションという技術を使い、ページをめくると動物のイラストが動く仕掛けになっています。
登場するのは犬、猫、雄鶏、亀など身近な8種類の生きものです。それぞれのイラストに「~みたいに~できる?」の1文が添えられています。犬はrun、猫はspring、雄鶏はstrutなど、動物の特徴を表した動きを躍動的なイラストで再現しています。

本書は数年前からアマゾンのベストセラーリストに名前を連ねていて気になっていましたが、実際に見てナルホドと納得しました。英語が苦手の方でも十分に楽しめます。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Can you gallop like a horse?
4本の脚が軽快にギャロップ。パカパカと音まで聞こえてきそう。

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This is Paris

This is Paris (This is . . .)

ジス・イズ・パリ ミロスラフ・サセック文・絵  松浦弥太郎訳 ブルースインターアクションズ

お洒落でレトロなパリ散歩。
ページをめくりながらレトロでモダンなパリ散歩はいかが?
「So here we are.」のひと言を合図にサセックの旅は幕を開けます。冒頭の見開きは上空から点描画のように描かれたパリの街。セーヌ川の左右に高さを誇るエッフェル塔とサクレ・クール寺院を配したシンプルな構図が印象的です。
ノートルダム大聖堂、コンシェルジュリ、ポンヌフ、パンテオン、リュクサンブール公園、ヴァンドーム広場、ルーブル美術館、シャンゼリゼ通り、凱旋門、エッフェル塔などの観光名所を次々に巡ってゆきます。
セーヌ川岸の古本屋、メトロの駅、カフェ、蚤の市、鳥市―忘れてならないパリの名物です。
長いバゲットを抱えるマダム、交通整理のお巡りさん、大道芸人、シニアのギャルソン、修道女、モンマルトルの画家も登場します。暮らす人、働く人に注ぐサセックの視線がパリの魅力をいきいきと伝えています。

1959年に発表された本作は全18冊に及ぶ『This is ~』シリーズの第一弾です。「A CHILDREN'S CLASSIC」と銘打つ子ども向けの旅の絵本ですが、大人の旅心もくすぐらずにはおかないお洒落なガイドブックです。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
This one is called Kiki and this is Joseph. And here is Rita,
キキ、ジョセフ、リタ―花の都は猫の都でもあるようです。

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  • 「This is M. Sasek」
    『This is ~』シリーズやM.サセックについての情報満載のサイトです。

This is New York

This Is New York (This is . . .)

ジス・イズ・ニューヨーク ミロスラフ・サセック文と絵 松浦弥太郎訳 ブルースインターアクションズ

見上げて、見渡すニューヨーク。
18冊に及ぶ『This is ~』シリーズはその都市の名所・名物と人物が表紙を飾っています。サセックがニューヨークのシンボルとして選んだのは摩天楼と消防士。6分ごとに火災報知器が鳴り消防車が出動。9万個あるという消火栓や建物に取り付けられた火災時の非常階段が大都会の一面を物語ります。

高層ビルが建ち並ぶニューヨークでは見上げる視線が多くなります。その視界に収めるのは102階建のエンパイアステートビルやロックフェラーセンター、自由の女神。自然史博物館ではティラノザウルスの威容を仰ぎ見ます。

多くの車が行き交うタイムズスクエアでは交通整理の警官や新聞スタンドも登場。街の喧騒が聞こえてきそうです。ハドソン川にかかるジョージ・ワシントン・ブリッジ、多くの映画や歌の舞台となったイースト川のブルックリンブリッジ。ドイツ語、スペイン語、イタリア語、中国語など各国語の看板がさまざまな人種や文化が集う街をいきいきと描写します。

本書の発行は1960年。当時の自動販売機も興味をそそります。ピーナツ、スープ、アイスクリームなどの食べ物から切手やペンも販売機で売っています。スピード写真の撮影は50秒で25セントと表示されています。

世界に誇るbigとtallとhugeの中に多彩なsmallを混ぜて、ニューヨークという街の個性と活気を伝えています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
On the beach of Coney Island one million sun-seekers seek sun on a summer Sunday.
コニーアイランドのビーチは人人人で埋め尽くされています。

A Book of Hugs

A Book of Hugs

A Book of Hugs Dave Ross文  Laura Rader絵

こんなハグ、あんなハグが勢ぞろい。
ギュッと抱きしめる「ハグ」。動物たちのユーモラスなイラストでいろんなハグを紹介する楽しい絵本です。
子犬のハグはペロペロ、ふわふわ。全身でギュッするのはタコのハグ。ヤマアラシのハグはそっと慎重に。マミーのハグは何回だってOK。ダディがドアを開けたらハグでお迎えだ。男同士で肩を組むのはブラザーハグ。女の子なら腕を組むシスターハグ。
ちょっとおもしろいのがみんなでハグし合うサンドイッチハグ。人数が多いとギュッというよりギュウギュウかも。木に抱きつくツリーハグはゆったりリラックスできそうです。
全部で29種類の素敵なハグが紹介されていますが、最高のハグはやっぱり「I-love-you hugs.」。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
KNEE HUGS
Knee hugs are good if you are tall.
膝に抱きつくニーハグ。イラストではキリンが登場します。アメリカのTVドラマ「フルハウス」で末娘のミシェルがニーハグする場面を思い出しました。ギュッて抱きつくには背の高さも脚の長さも必要かも...。

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THE MISSING PIECE

The Missing Piece (Ursula Nordstrom Book)

ぼくを探しに シェル・シルヴァスタイン文・絵  倉橋由美子訳 講談社

探しものはなんだろう。
シンプルな線画と言葉で綴られた自分探しの物語です。

It was missing a piece.
And it was not happy.
So it set off in search of its missing piece.

こうして始まった欠けた部分を探すitの旅。晴れの日もあれば雨や雪の日もあります。ちいさな生きものと交流したり歌を歌いながら、海を渡り、ジャングルを抜け、山を越え、旅を続けます。いろんなカケラに出会うもののどれも何かが違ってしっくりきません。そんなある日、ついにぴったり合うカケラを見つけます。欠けた部分がなくなり大喜びするit。でも...。

結局、元の姿に戻ったitは歌を口ずさみながらカケラ探しの旅を続けます。
シンプルな物語の余白は読者一人ひとりが自分の物語で埋めていくのですねと、哲学者然としたシルヴァスタインの写真につぶやきました(公式サイトに作者のPhoto Galleryがあります)。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
I am not your missing piece.
I am nobody's piece.
I am my own piece.
最初に出会ったカケラはきっぱり言い切ります。

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Joseph Had a Little Overcoat

Joseph Had a Little Overcoat (Caldecott Medal Book)

ヨセフのだいじなコート シムズ・タバック 木坂涼訳 フレーベル館

主なキャラクター
ジョセフ

愛用コートとトコトンおつきあい。
着古してよれよれになったコート。ジョセフはジャケットに仕立て直しました。そのジャケットも着古してよれよれになりました。今度はベストにリフォームしました。そのベストもよれよれになってしまいました。次はマフラーになってジョセフの襟元を飾ります。そのマフラーもよれよれになってしまいました。

古いコートはジョセフの手によってさまざまに姿を変え、彼に寄り添い、ついには消えてしまいます。手元には切れ端すら残っていません。でも、ジョセフはまた新たなものを生み出します。
物語を締めくくる「you can always make something out of nothing.」という文。ユーモアたっぷりのサービス精神で読者を楽しませて、最後にズバッと直球勝負。シンプルな言葉がしばらく頭の中にこだましました。

作者が子ども時代に好きだったユダヤ民謡「I Had a Little Overcoat」を元に作られた絵本です。穴があいてつぎはぎだらけのコートと同様に、あちこちにあいた「穴」の仕掛けが楽しい。注目したいのがジョセフの家の中。壁に飾ったフレームの「When the coat is old, only the holes are new.」には笑っちゃいます。他にも随所に洒落っ気が散りばめられています。2000年のコルデコット賞受賞作品です。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
It got old and worn.
繰り返し出てくるフレーズです。itはコート、ジャケット、ベストと次々に変わっていきます。

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Two eggs, please. 

Two eggs, please.

Two eggs, please. Sara Weeks 文 Betsy Lewin

2つの卵が生み出す鮮烈メッセージ。
キーワードはegg(卵)とdifferent (違う)とsame(同じ)。シンプルな素材から生まれた、しみじみと味わい深い1品ならぬ1冊です。

深夜の食堂に1人2人と客がやってきます。タクシー運転手、ミュージシャン、医者、警官と顔ぶれはさまざま。注文はみんな「Two eggs, please.」。でも調理の好みはそれぞれ違います。sunny-side up(片面焼きの目玉焼き)、over easy(両面焼きの目玉焼き)、scrambled(スクランブルエッグ)、soft-boiled(半熟卵)、hard-boiled(固ゆで卵)、on a roll(卵バーガー)、fried(目玉焼き)、poached(ポーチドエッグ)、raw(生卵)と卵料理はバラエティー豊かです。

料理ができあがり、全員がカウンターに肩を並べておいしそうにぱくつきます。
「Different...but the same.」。満ち足りたひとときを簡潔な言葉が締めくくります。

見た目は違っても中身は同じというメッセージを、ベッツィー・ルーウィンのイラストがいとも軽やかに素敵な絵本に仕立てています。登場するのはすべて動物です。イエローキャブから降り立つ最初の客はサイ。大きなギターケースを抱えたネズミが続きます。Drペリカンは長い首から聴診器を下げています。制服姿の2人連れはイヌの警官です。店を仕切るキツネのウエートレスはピンクのリボンがキュート。厨房ではクマのシェフが料理を一手に引き受けます。ダイナーと呼ばれる店の雰囲気、服装、表情や仕草など大胆にして細やかな描写が秀逸です。

作者のサラ・ウィークスが本書が誕生したいきさつを記しています。息子が通うマンハッタンの幼稚園で授業参観したときのこと。先生が白い卵と赤玉の2つをボウルに入れて子どもたちにコメントを求めます。卵の色や形、殻の感触の違いが答えの中心です。次に先生は2つの卵を割りました。ボウルの中に「Different...but the same.」が鮮やかに出現します。

多様な民族的背景を持つ人々が暮らすニューヨーク生まれの絵本は、言葉少なで雄弁でとびきりシャレています。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Two eggs coming up!
「お待たせ!」ウエートレスの両手には9人分9種類の卵料理がずらりと。

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NIGHT BECOMES DAY

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NIGHT BECOMES DAY  Richard McGuire 文と絵

夜が明けて昼になり、そして...。
タイトルの3語で夜が明けて、お話の幕も開きます。
Night becomes day
And day becomes bright
Bright becomes sun
And sun becomes shine

しりとりのような言葉リレーは軽快なリズムを刻みながら、思いがけない風景に連なっていきます。

川、海、山、街、雨、木、紙...。

そして最後は再び夜へ。
Warm becomes sleep
And sleep becomes dream
Dream becomes good
And good becomes night
「おやすみなさい。いい夢見てね」そんな声が聞こえてきそう。

直線と曲線で構成されたポップ感覚あふれるイラストが実に楽しくておしゃれ。簡潔な文とダイナミックに溶け合って、ページをめくるごとに遊び心いっぱいの世界が目に飛びこんできます。

THE MAN WHO WALKED BETWEEN THE TOWERS

The Man Who Walked Between the Towers

綱渡りの男 モーディカイ・ガースティン 文と絵  川本三郎訳  小峰書店

主なキャラクター
フィリップ・プティ

NYツインタワーで綱渡りした男の物語。
ボールが3つあれば彼の手はジャグリングを始める。2本の木があればロープを渡して綱渡り。
隣り合わせに並んだ2つの摩天楼があれば、もう渡るしかないでしょ。だって彼はフィリップ・プティなんだから。

かつて世界一の高さを誇ったニューヨークのワールド・トレード・センター。そのツインタワーの間に鋼鉄のワイヤを張り、地上411メートルの高所で綱渡りをしたフランス人綱渡り師の実話です。
「ツインタワーで綱渡りさせてくれ」と正攻法で頼んでも結果はわかりきったこと。ならばコッソリ敢行するだけさ。8月のある晩、フィリップは仲間と一緒にケーブルとワイヤをサウスタワーの屋上に運び込みます。暗がりのなかで2つのタワーが1本のワイヤで結ばれていきます。

夜が明けて、ピンと張ったワイヤに足を踏み出すフィリップ。バランス棒1本を持ち、細いワイヤの上を進んでいきます。遥か眼下に広がる大都会の朝の風景。
折り込みを広げると、さらに高いアングルから眺めた光景が出現し、思わず息をのみます。フィリップの周りを飛ぶ3羽のカモメ。道路を行き交う車は点で描かれ、クラクラしそう。
次のページでは地上の通行人がツインタワーを見上げています。2つの塔を結ぶ1本線の上に豆粒よりも小さな姿が。女性が叫びます。
Look! Somesone walking on a wire between the towers!
折り込みの仕掛けで3ページ分のサイズを縦に使い、地上から仰ぎ見る110階のタワーの威容を見せつけます。屋上に駆けつけた警察官の大騒ぎを尻目に、綱渡りの男はワイヤの上を歩き、踊り、寝そべってみせます。

1974年8月7日の朝のひとコマの記憶とともに、今は幻となったツインタワーが絵本のラストを飾っています。
Now the towers were gone.
But in memory, as if imprinted on the sky, the towers are still there.
And part of that memory is the joyful morning, August 7, 1974,
when Phipippe Petit walked between them in the air.

本書は2004年のコルデコット賞を受賞。また、フィリップ・プティのこのパフォーマンスを紹介する
ドキュメンタリー映画『MAN ON WIRE』は2008年度アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞しています。

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MANY MOONS

Many Moons

たくさんのお月さま ジェームズ・サーバー文  ルイス・スロボドキン絵 
なかがわちひろ訳 徳間書店

主なキャラクター
レノア姫 王さま 道化師

姫の願いは「お月さま、とって」。さあ、どうする。
昔々、海の近くにあった王国のお話です。10才のレノア姫はラズベリータルトの食べ過ぎで具合が悪くなります。心配した王さまが「何か欲しいものはあるかい」と聞くと、「お月さまがほしいの」と姫。王さまは侍従長に「月を取ってきてくれ」と命じますが、くどくど言い訳をして結局「できません」。お抱え魔法使いも大数学者も「大きすぎる、遠すぎる」と反応は同じです。王さまは次に道化師を呼びました。いきさつを聞いた道化師はレノア姫に「月」について質問します。そして見事に姫の望むお月さまを手に入れました。ところがそこで新たな難題が持ち上がります。

立派な肩書を持ち王の望みを何でも叶えてきた3人の賢者は、姫の無邪気なリクエストにはお手上げです。片やリュートを爪弾く道化師は、柔らかな発想で10才の少女の願いを実現させます。
大仰なおエライさんに比べて道化師のスマートなこと!両者の対比がおもしろいです。そしてレノア姫の「お月さま」の微笑ましいこと!道化師のように今宵の月にウインクしたくなります。
1944年のコルデコット賞受賞作。淡く軽やかなタッチのイラストは70年のときを経てなお、クールでお洒落な印象を受けます。ベッドでもなわとびでもいつも小さな王冠をちょこんと載せているレノア姫。子どもっぽいおねだりで周りの大人を翻弄したけど、素直で賢い愛すべきプリンセスです。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
"What is the moon made of, Princess?" he asked.
"Oh," she said, "it's made of gold, of course, silly."
道化師の質問に、そんなことも知らないなんておバカさんね、なんて口ぶりですね。

THE DAY THE CRAYONS QUIT

The Day the Crayons Quit

クレヨンからのおねがい!  ドリュー・デイウォルト 文  オリヴァー・ジェファーズ 絵 
木坂涼訳 ほるぷ出版

主なキャラクター
ダンカン 12色のクレヨン

ねえダンカン、ちょっときいて。
クレヨンの箱を取り出したダンカンは自分あての手紙の束を見つけます。それはクレヨンからのものでした。手紙にはダンカンへの不満とおねがいが書かれています。

登場するのはレッド、パープル、ベージュ、グレー、ホワイト、ブラック、グリーン、イエロー、オレンジ、ブルー、ピンク、ピーチの全12色。
レッドは「やすみくれー」っておねがい。消防車、リンゴ、イチゴ、サンタさんにバレンタインのハート。一年中レッドの出番です。同じくブルーも海に川に空と大活躍。おかげですっかり体が小さくなっちゃった。イエローとオレンジは「自分こそ太陽の色!」って言い張っています。手紙を読んだダンカンはいいことを思いつきます。

手書きで綴られた色文字からはクレヨンたちのかわいい声が聞こえてきそう。クレヨンで描かれた「ダンカン」くんの絵も愉しい。

ぴっくあっぷ名シーン迷場面
Okay, LISTEN HERE, KID! You have not used me ONCE in the past year.
プリプリおこっているのはピンク。ピンクは女の子の色ってか?

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